2021/11/16
こんにちは、東戸塚医院の主任歯科衛生士の三井です。
私は最近バスで通勤しているのですが、帰りのバスに乗ると必ず眠くなります。
乗車時は全然眠くなくても、乗ってしばらくすると心地よい眠りに誘われてしまいます。
疲れているのか、寝不足なのかなと思っていましたが、どうやらそれだけではなく、他にも原因があるようなので少し調べてみました。
① 前提感覚
平衡感覚(体の傾きを感知しバランスを整える機能)とも言われ、体の揺れを感じると脳の覚醒に関わる上行性網様体賦活系と言われる神経系統が作動します。
身体の揺れ 上行性網様体賦活系 脳
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強く素早く揺さぶる → 活発になる → 覚醒
ゆっくり単調なリズム → 働きが弱まる → 眠気を感じる
つまり、バスや電車は単調でゆっくりとした揺れを感じる空間なので、上行性毛様体賦活系の働きも弱まりだんだん眠くなってくる、ということになります。
② 1/fゆらぎ
ゆらぎは大きく分けると3つあるそうで、その中でも人間が最も気持ちよく感じるのが “1/fゆらぎ”です。
揺らぎが1/fになると人の神経細胞が発する生体信号のリズムと同じ周波数なので、最も心地よく感じると言われています。
“1/fゆらぎ”とは、音や光、振動など人間が五感で感じる刺激の一種で、人はこの刺激を感じることで身体が自然に揺らいでいる心地よい状態になる効果があると言われています。
そして電車の揺れも、この1/f揺らぎなので、心地よく眠くなってしまうということになります。
③暖かさ
暖かい社内では手足の皮膚の表面にある血管が開き、体内の熱が放出されます。
そうすると体感温度は高くとも体は冷えてしまうことで、眠気がおそってくるのです。
また、身体が暖められると副交感神経が活発化し、身体がお休みモードに入ってしまい、眠気が強くなってきます。
このように 揺れ+暖かさ が組み合わさったことにより眠くなる快適な空間・環境がバスや電車にはあるということです。
揺られながらウトウトと気持ちいい時間をバスで過ごすのも私のリラックスタイムとなっていいのかもしれません。
乗り過ごしには気を付けながら・・・