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2011年5月 1日

仕事の中で、自分の言葉が足りなくて誤解を招いたり、気持ちがすれ違ったりすることってよくありませんか?言葉ってむずかしいなぁ・・・って、つくづく感じます。
私は自分の思いをうまく言葉にできない子供でしたが、本を多く読むことで色々な言葉を知り、言葉を通じて豊かで多彩な時を感じるようになりました。
生まれたばかりの赤ちゃんは『言葉』を持っていません。親や周囲の人が、物の名前をひとつひとつ教えて『言葉』を身につけていきます。
つまり私たちは『物事を名づけていくこと』で他人と同じ世界で生きていられ、名前があるからこそ共通に見えるようにしているとも言えます。
驚いたことに、日本人にとっては『虹=7色』ですよね!でも世界中の人がみな、7色とは思っていないそうです。
しかし日本語にはいろんな表現があり、微妙に色合いやニュアンスが違います。その表現の豊かさは実に美しい言葉です。例えばMorning(朝)、日本語なら・・・曙・朝ぼらけ・東雲など、言葉で空が白む様まで伝えることができます。
日頃から平べったい言葉ばかりを使っていると、見えている世界も心も色褪せていく気がします・・・。
だからこそ大人は子供に、『生きた言葉』をどんどん浴びせて欲しいと願います。
何気ない日常の中で・・・『キレイな夕日だね・・・茜色だよ!』 ・・・と。
そうすれば茜色という言葉の後ろに、色だけじゃなく、季節や香り・・・繋いだ手の温かさや思い出までも詰まってくるから、ステキだと思いませんか?

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木原会郎

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