パンって油っぽいの?
今回は、パンが大好きな若者たちへのメッセージです。
朝食のパンに欠かせないのが・・・マーガリン!実はこのマーガリンっていうのが驚異の食品で、放置してもカビないし、ゴキブリも寄って来ないって知っていましたか?
マーガリンとはバターが高価なので代替として人工的作られた脂で、パンに限らず、ケーキ・クッキー・アイスクリーム・チョコレートの原材料になっています。
そしてこのマーガリンから水分と添加物を除いた油脂がショートニングで、使用するとサクサク・パリパリの食感に仕上がるので、パン・クッキー・揚げ物に使われています。
しかしマーガリン・ショートニングの問題点は、その中に含まれるトランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸は発ガン性があり、他にもアトピー・アルツハイマー症・糖尿病・心臓病・動脈硬化と現代を悩ます病気の原因とされています。
このトランス脂肪酸の健康被害で有名な事件は、2005年の米マクドナルド社に対する訴訟です。
米マクドナルドはトランス脂肪酸の害を消費者に十分に告知しなかったとし、トランス脂肪酸の油を使用中止するとともに、9億円の和解金を支払ったということです。
9億円も払ったということは・・・『どれだけカラダに悪いものなの?』というのが正直な感想です。
ニューヨーク市では外食産業でのトランス脂肪酸を含む油脂の使用を禁止し、ヨーロッパでも規制の動きが活発に進んでいます。
一方、日本の厚生労働省の見解は・・・
バランスよく食事するという問題で、今のところ商品にトランス脂肪酸を表示したり、外食産業に規制する必要はない。国民はトランス脂肪酸を正しく理解し、自らと家族を守る必要があります。
これって、自分のカラダは自分で勝手に守れってことですよね・・・・(涙)
この状況でいち早く動いた企業が、日本ケンタッキーFCで、トランス脂肪酸の含有量を半減させた調理油に切り替え、将来的にゼロにするそうですが、まだ実現していません。
ロッテリア・モスバーガーは植物油脂100%に完全切り替えをすでに完了させています。
しかしみんなが大好きな日本M社のコメントと動向は・・・・
日本ではトランス脂肪酸の成分表示がないためデーターがないが、あくまでも脂質成分のひとつで、食全体のバランスでみることが重要。欧米と比べて脂質の摂取の少ない日本人は、トランス脂肪酸の摂取量も健康被害に達するレベルではない・・・・と発言し、今でもトランス脂肪酸含有油で調理しており、切り替えをする予定もないそうです。
日本人はあまり脂っこい物をたくさん食べないけれど・・・大手メーカーのパンやお菓子って、みんな・・・マーガリンとショートニングが入っていて、ヘルシーなイメージのクロワッサンだって、トランス脂肪酸だとわかると・・・・結構、食べているかも???
知らないって怖いなぁ・・・と思います。
せめて・・・包装されている食べ物は成分表示を見る癖をつけたいものです。