放射線で食べ物がキレイになる?
昨日は西から東へと・・・雷がすごかったですね!
ところで牛レバーのお刺身が、早ければ今年の7月から食べられなくなるって知っていましたか?
昨年4月のユッケ食中毒事件がきっかけで、レバ刺しでも加熱が必要になったためです。
あまり知られていませんが・・・食べ物の殺菌方法は、熱を加えられない生ものには『放射線の照射』という方法があります。日本では原則禁止とされていますが、海外では様々な食品を放射線で殺菌しています。
中 国:にんにく・香辛料・穀物
米 国:肉・果物・香辛料
ブラジル:香辛料・乾燥ハーブ・果物
ベトナム:冷凍えび
韓 国:乾燥農産物
その中でも日本は原則禁止という立場をとりながらも、ジャガイモの発芽防止だけに、放射線照射を認めています。『芽どめじゃがいも』という名前で販売されているジャガイモです。
原子炉内で作られたコバルト60のガンマ線を照射するのですが、これによってDNAが切断され、発芽が止まるという仕組みですが、これは電子レンジのマイクロ波とさほど変わりないそうです。
そうは言っても食の安全という面で心配する人も多いと思いますが・・・・食品自体が放射能を帯びますが、食べた人が体内から放射線を浴びるという恐れはまずありません。それは食品殺菌に使われる放射線はそれほど高いエネルギーは持っていないからです。
しかし注意すべき危険は、食品に含まれる成分が放射線で分解され、有害な化学物質ができることです。具体的には脂肪が分解される時に生成されるシクロブタノンという発ガン物質です。
日本の厚生労働省は食品の放射線殺菌に対してまだまだ慎重な立場をとっていますが、放射線殺菌は加熱しないで、有害薬品を使わず殺菌できる!という利点があるのも事実です。
普段、何気なく食べている輸入食品ですが・・・国が違えば管理方法も随分違うんだなぁ・・・とあらためて感じました。
やはり私は日本人なのだから・・・日本で作られ、日本で昔から培われてきた保存方法の日本の食文化を大切にしたいと思います!