中村勘三郎さんの訃報に・・・ <木原歯科 新杉田医院・東戸塚医院>
12月5日、早朝、つけっぱなしだったラジオから流れる
歌舞伎の中村勘三郎さんが・・・・・という
アナウンサーの声で
うつらうつらしていた私は目が覚めました。
同じ年齢ということもあり、
その言動には関心を持っていましたが、
バレエやショー、演劇など洋ものを
観ることが多かった私が
本格的歌舞伎デビューをしたのはつい先々月のことでした。
これが結構はまり、次に観てみたい人のベスト3に入っていたのに、
せっかく同時代に生きていたのに、気づくのが遅かった、
早々と伝説になってしまって、もう生では観ることはかなわない存在になってしまいました。
人間の肉体は年とともに美しいとは言えなくなってくるけれど、
単に、素材としての肉体は、ああ、綺麗と思ってもそれだけのもの、
しかし、長い間の修練によって磨き上げられた肉体は、それ以上のもの、
その型、動き、所作、体の線には本当に惚れ惚れとさせられます。
バレエでも歌舞伎でも、古くからの型を正確に守り、自分のものにした上での自由な表現、
型をふまえてのというところに魅かれます。
先日の追悼番組で、勘三郎さんが座右の銘として
型があるから、型破りがあるんだよ、型がなけりゃ、形無しと。
これは、長らく弓道を続けている私にも、ああ、と思える言葉でした。
来年は観たいものを観よう、行きたいところには行こう、
そのうちにがあるとは限らないですからね。
最後に、皆様、もう年の瀬、お口の中も大掃除して、
いろいろなことがあるだろう新年を
すっきり、さっぱり、爽やかに待ち受けようではありませんか
スタッフ一同、お待ちしております!
東戸塚医院 加藤 洋子