歯の博物館:その2
初めまして、新杉田医院の衛生士の斉藤です。
8月に入ったにも関わらずジメジメとした暑さが続きます。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
前回に続き、神奈川県歯科医師会館の中にある歯の博物館の見学についてお伝えしたいと思います。
こちらには単純に歯科の歴史だけではなく、現代において使用している物や習慣に関しての展示もありました。少しづつですがかい摘んでお伝えしたいと思います。
<歯磨き>
始まりはインドから~現代の様にハブラシで磨いてデンタルフロスや歯間ブラシを使って~なんて事はなく、歯木(しもく)というニームという木から作られたもので、釈迦が口臭のひどかった弟子に歯を磨く事を勧めたのが最初と言われています。
毛のようになっている部分で歯を磨いていました。
<歯ブラシ>
日本への伝来は仏教と共に~日本も明治時代までは、柳の枝で作られた房楊枝で磨いていました。皆さんがよく目にするあの形の歯ブラシが日本で作られたのは、明治初期の頃で、最初は鯨のひげに馬の毛を植え付けたものでした。
上の部分で歯を磨くのは同じですが、先の尖った部分で歯の間、長い柄を横にして舌も磨いていたそうです。
<歯磨き粉>
元は自家製、時代と主に進化~元々は塩や炒った米糠などを使用していましたが、江戸時代になると商品としての歯磨き粉が現れます。次第に房州(今の千葉県)の砂に薬効成分を加えたり紅で色を加えたりと中身も変わっていきます。
現在ではペースト状のものが主流ですが、今でも私たちが歯磨き粉と言っているのはこの事があるからなのですね。
普段使っている物や習慣には昔からの歴史があり、時間と様々な改良を経て今に至ります。たまには昔や始まりを知る事も大切だと思いました。